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サンタクロースが真夜中にこっそりと煙突から現れて、靴下の中にプレゼントを投げ入れていく伝説は、実は実在した人物の話に由来しています。
その人物の名前は「聖ニコラス」。
4世紀の小アジアのミュラ(現在のトルコのデムレ)で司教をしていた人です。
聖ニコラスは貧しい人や子供達、弱い人のために常に施しをしていたため、多くの人々に慕われていました。
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聖ニコラスが、ある真夜中に密かに煙突から投げ入れた施しの金貨が、偶然にも暖炉に干していた靴下に入り、
翌朝それに気が付いた者が人々の間に広めた噂話しと、当時の贈り物をする習慣とがいつしか結びついて、伝説の由来となっていったと考えられています。
ちなみに「サンタクロース」という呼び名は、聖ニコラスを意味するオランダ語が英語に転じる時に変わったものです。
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北欧には、国際サンタクロース協会があります。
サンタクロースになるための厳しいテストを受けて協会に認められた人だけが公認サンタクロースとなれるのです。
公認サンタクロースは現在、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーを中心に、ドイツ、スイス、
オランダ、カナダ、アメリカ、イタリア、スペイン、フランス、エルサルバドル、そして日本と世界中にいます。
国内外では、未来のサンタクロースを目指す受講者のために、サンタクロースとしての心構え・発声法・
立ち振る舞いなどを指導してくれる「サンタクロース養成講座」等が行われているそうです。
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毎年7月には、ヨーロッパのデンマークのコペンハーゲンにある世界最古の遊園地「バッケン遊園地」で
「世界サンタクロース会議」が行われ、世界中の公認サンタクロースが一堂に会して、
世界中の子どもたちにプレゼントを配る相談がされています。
ノルウェー政府でも、サンタクロースのお手伝いやクリスマスの準備を協力したり、
ニッセの伝統を守り後世に伝えるために、伝承者にふさわしい5名を「ニッセ」として公認しています。
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サンタクロースがプレゼントを配るときに乗るソリの引き手は8頭の「トナカイ」。
「真っ赤なお鼻の〜♪」の童謡でも有名ですが、この「トナカイ」は実はシカの仲間です。
「カリブー」と呼ばれるアラスカやカナダに住む野生種と北欧やシベリアに住む家畜化された「レインディア」に分かれます。
雪氷圏に広く生息しており、よく群れをなします。シカの仲間では唯一オス・メス両方に角があり、毎年生え変わります。
トナカイは大昔から、肉は食用に、毛皮は毛織物や防寒布、テント作りに、角は薬、そしてソリ引きにと、人々の生活には欠かせない存在でした。
サンタクロースを乗せるソリにトナカイが選ばれたのは、この地方の人々に深く親しまれ、優れた家畜だったためかもしれません。
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トナカイが引くソリに乗って空をかけめぐる、白いあごヒゲと太っちょで真っ赤な衣装のサンタクロース。
袋いっぱいのおもちゃを背にかつぎ、家々の煙突からドスンと降りてくる、そんな愉快なイメージが生まれたのは、
19世紀の初め、アメリカの神学者クレメント・クラーク・ムーア教授※1が、
クリスマスイブの日に子供達に語った一編の詩と、20世紀のコカ・コーラ社の広告用ポスターからでした。
ムーア教授の「聖ニコラスの訪問」という詩は、その後、口コミから地方新聞に掲載され、一般に公表されると人々に大きな衝撃を与えました。
アメリカ国内での人気は群を抜き、主役のサンタクロースはひっぱりだこです。
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中でもコカ・コーラ社はハッドン・H・サンドブロムというアーティストを起用して、
襟や袖に白い毛皮の縁取りをあしらい、コカ・コーラのコーポレートカラーである赤いスーツを着た体格の良い、愉快な老人がコカ・コーラのビンをラッパ飲みしているイラストを、
アメリカ中の看板、雑誌、商品のカウンターに登場させました。
それまでは、地方地方で衣装が違っていたサンタクロースも、これ以降は赤い服のイメージで統一され、世界中に定着していったのです。
※1「聖ニコラスの訪問」は2000年まで、1844年に詩集にその詩を掲載していたクレメント・クラーク・ムーア(1779-1863)
の作品とされてきましたが、現在は作者は別人、あるいは、オランダ語をムーアが英語に翻訳したという説もあるようです。
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