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フェルメールを訪ねる
ヨハネス・フェルメール
オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメール は1632年ハーグ近郊のデルフトで生まれまし た。生前は脚光を浴びることもなく埋もれてい たのですが、19世紀になって専門家に見出さ れその名が世に出ることになりました。
フェルメールの作品はわずか36点しか残され ておらず、大変貴重なものとして取り扱われています。
フェルメールの絵の特徴は、静謐で写実的な 画風で綿密な空間構成と巧みな光の表現がさ れており、なかでもフェルメールの使う鮮やか な青は、当時はとても貴重な鉱石を原料として いた絵の具で、通常の青い絵の具の100倍の 値段だったといわれています。

マウリッツハイス王立美術館
マウリッツハイス王立美術館
この青は「フェルメールブルー」と呼ばれ、フェルメールの絵の生命線となり、世界中にその名を広めることになりました。

20世紀に入り、フェルメールの贋作が多く発覚し衝撃を与えました。
中でも、ハン・ファン・メーヘレンの贋作事件。
「エマオのキリスト」の贋作が押収された時、売却経路の追及によりメーヘレンは逮捕されましたが、この作品は自分が描いた贋作であると告白し、さらに他にも多数の贋作を世に送り出していたことが明らかになったのです。
ですが当初の裁判ではメーヘレンの告白が受け入れられず、メーヘレンは法廷で実際に贋作を描いてみせたという事件がありました。
「エマオのキリスト」は、現在でもボイマンス美術館に展示されています。

現在オランダには7点のフェルメール作品が所蔵されており、ハーグのマウリッツハイス王立美術館には、「真珠の耳飾りの少女」と「デルフトの眺望」の2点が展示されています。



真珠の耳飾りの少女
真珠の耳飾りの少女
別名「青いターバンの少女」とも呼ばれ、1882年の競売では絵の痛みがあまりにひどかったためにフェルメールの作品だということが認知されることもなく、 安価で取り引きされていました。
この少女のあどけない表情に、見る人々が魅了されています。
映画でも大々的に取り上げられ人気を博し、その劇中ではこの絵のモデルはフェルメールの家にいたお手伝いさんとされていますが、 実のところは謎のままとなっています。


デルフトの眺望
フェルメールの作品で最も有名な作品は、故郷デルフトの町を南西の方角から描いたものです。
当時この地は多くの船や人が行き来する賑やかな場所でしたが、フェルメールの描く絵では静寂で平和な雰囲気で描かれており、 計算され尽くされた構図が高い視覚効果を出しています。
現存するフェルメールの作品では風景画は2枚しかなく、1682年の競売ではフェルメール作品の中で最高額でした。

デルフトの眺望



 
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